Prospectus
趣意書

美し国経営者連盟 趣意書


日本発、商人道の確立

日本は明治維新以来、欧米化の波の中に揉まれ、幾度の試練を乗り越え今日、世界トップクラスの経済大国にまで成長を果たして参りました。
それはとりもなおさず明治、大正、昭和の政治経済を担ってきた偉大なる先人達の優れた見識、精神と努力の賜物であることは言うまでもありません。
では新国家、明治の黎明を告げ、築き上げてきたリーダー達のバックボーンにあったものとは一体何でありましょう。
それは江戸期より続く日本人の「人づくり、国づくり」の教育システムである寺小屋、藩校、私塾等の全国に拡がる教育ネットワークにあり、その中心は「心を高める」道義性、高き倫理性の涵養でありました。
江戸中期に現れた石田梅岩の「石門心学」は商人道の原点とも言われております。
「商人の利益は武士が主君からいただく俸禄と同じで、それは天からいただいた俸禄である」と梅岩は言いました。
そして「そのためには心を高め、磨かなければならない」と説き、「心学」の必要性を訴えました。それにより商人の地位と使命は遂に儒教カテゴリーから脱し、士農工商という卑しめられた存在から日本発、商人道が確立したのでした。

心を高める経営哲学

それ以外にも安藤昌益や、二宮尊徳等の出現によりさらに日本商人道は確固たるものになったのです。
明治の精神的バックボーンにそれらが脈々と流れていたのです。
「心を高める」経営哲学はその後多くの企業経営者に受け継がれて行きました。
そして戦後、焼け跡から立ち上がった日本に勇氣と希望、光明をもたらしたのです。
松下幸之助、井深大、盛田昭夫、豊田喜一郎、市村清、本田宗一郎、小林一三、松永安左衛門、出光佐三等々、それは綺羅星のように輝いております。
その人々のバックボーンは明治のバックボーンであり、高き愛国心、高き道義性、高き目標と使命感でありました。
日本はこのような人々の努力の結晶によって今日まで繫いで来ることができたと言ってもよいでしょう。
しかし、これら先人達に代わる次の世代から状況は変化してきました。
それが「バブル」に踊った、或いは踊らされた人々でした。
高度経済成長期によってもたらされた日本の繁栄とは裏腹に、日本人の心や精神の劣化現象は進み、今日深刻さは増すばかりです。
時代はグローバリゼーションを合言葉に市場経済至上主義が声高らかに謳われ、それがあたかも常識であり最善の如く信じられております。
それにより弱肉強食、優勝劣敗の二〇世紀型市場原理主義は大きく企業の運命や我が国の行く末を左右しているかのようです。
本来日本スタンダードの中に生きている家族共同体、社会共同体、日本共同体、そして企業共同体に於ける人と人との絆、繫がりは希薄となり、自殺者は十四年連続で三万人を突破し続ける事態となっています。
「美し国経営者連盟」の結成は、企業及び日本の国柄を見つめ直し、企業人とは何か、そして日本とは何かを探求し、もう一度日本スタンダードを世に発信し、二〇世紀型の対立闘争、弱肉強食の欧米型グローバルスタンダードを超克する使命にあります。
そして第四の国難と言われている現代に新しい希望の光をかかげ、我々企業人が〝日本蘇り〟に直接貢献する力強い担い手となり、美しい人づくり、国づくりを実現して参りたいと決意に至った次第です。
「美し国経営者連盟」に皆さまのご賛同を賜り、温かいご支援と積極的ご参加を心よりお待ち申し上げております。

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